ものおき

書いた文章をぶん投げる

女子として生まれたことに絶望もしてるし感謝もしている

絶望するのと感謝することは同じラインの話じゃないんだよな、と思っている。

 

イヤリングもスカートも口紅も好き。キラキラしたものが好きな私はひょっとしたら男の子に生まれてもそれらが好きだったかもしれないけれど。今の趣味も、その趣味のコミュニティに加わり、同じ趣味の人間を見つけるには女子である方が都合が良い。他人に何も言われずにそれらを楽しめる立場に生まれたことは幸せだと感じる。

逆も然り。

銃器やバイク、戦争映画が好きだけれどそれを言えば必ず「女子なのになんで?」と説明を求められるし、黒が好きと言えば「女の子なんだから明るい色着たらいいのに」と言われたりする。男に生まれていれば何も言われなかっただろうか。

 

自分の「かわいい」の賞味期限に怯えれば、「かわいい」によって得られる恩恵に甘んじている。

女に生まれていいことないなと言いつつ、女性の体に生まれていなければ出来てなかっただろうソプラノをやってる。

この辛いなってマイナスな気持ちとありがとうってプラスの感謝はきっと足し算できない。実数と虚数みたいな。女を肯定するとき、否定するとき、「でもよ」って、自己矛盾に笑うことしかできない。

 

今日も女に絶望しながら女として生きている。お腹が痛い。

 

アナと雪の女王2感想【吹替】

※※物語の核心的な部分に触れている上、ポジティブな感想とネガティブな感想が共存しているので注意してください。※※

 

 

こんにちは。早速観てきました、アナと雪の女王2〜。アナ雪〜〜!!

大満足でしたが、不満もあって。

私個人の端的な感想としては、「映像美は最高峰だが、ストーリーが杜撰な上尺が足りない」です。まぁ最近のディズニーの傾向かなぁとは思いますが。

 

では掘り下げていきますね。

 

 

アニメーション

まつげの動き、頰の赤み、はらりと滑り落ちる髪。もう全てを挙げればキリがないほど、美しいアニメーションに鳥肌が立ちっぱなしでした。

特に気に入ったのは、冒頭の幼少アナエルサに物語をきかせ子守唄を歌うお父さんとお母さんのシーン。暗い部屋ではあるのですが、それでのなお輝く子供のまろいほほの動き、その血色、きらきら瞬く瞳が’’’’生'’’’って感じで、いやほんと、ディズニーは映画を公開するたびにアニメーションの最高峰を更新しますね。寝る前の子供のあの口とまぶたの動きとか生きてる人間よりも生きてましたよ(???)

イントゥジアンノウンのエルサもすごく良かった。とにかく美しい……。ラストのエルサの解放された表情の、血の通った肌の色、もうあれ生きてるよ、エルサは生きてました。

アニメーションだけでもう1500円(学生料金)元取れるなって思うようなクオリティ。みんな生きてる。映像美オタクは絶対劇場で観る方がいいです。

 

 

ストーリー

正直、めっちゃ微妙だったんですよ……。映像綺麗なのに勿体ないって、全然集中できなかった。「微妙だな……」って思うのは自分の感受性がずれてるからなのかなとか鑑賞中になんとなく不安になったし。

でも終わった後周りの人も微妙とか駆け足とかわからんかったって言ってたので元気出ました。うん、ストーリーは1のほうが断然良い。

 

【以下、盛大なネタバレを含みます】

まずラスト!!!!!!!あーーーーーやっぱりそれですか????また、それぞれの生きるところで生きるやつですか???????あーーーーーー!!!!!(あばれる)

アナが女王になってエルサは森を統治する。エルサがめちゃくちゃ生き生きしてたから(その生き生きな表情のカットで映画は終わったから)エルサには最善の選択なのだろうけど、それでもその結末は辛かったです。やっぱり人ならざるものは人とは共存は出来ても共に生活することはできないのだと落ち込みました。

というか、大事な人と手を取り合うのではなくそれぞれの場所で生きることにして、残される方は快く送り出すって形、シュガーラッシュとトイストーリーとこれと続いてもうウンザリなんですよ、もう少し違う結論はないんですか。ワンパターンすぎませんか。自立とかポリコレとか過去の価値観の粉砕とかまぁ理由はいろいろあるんだろうと察しますが、こういう結論しか出せないなら続編作らないで……ってディズニーには本気で思います。こんな感じならいつまでもそこに、変わらない絆がある2人のままとっといてほしかった。

 

ストーリーもあらすじはいいんだけど、尺が足りないからか全てがつめつめで、観ているほうがその感情に追いつく前に、次の展開に進んでしまうのがしんどかった。ギャグシーン取り除いてでも、重い展開の後に余韻を作るべきだと思いました。とくに父と母の死因を知ったところとか。すぐ喧嘩すな!!!ボートで流すな!!!!

重いシーンといえばオラフが消えるところですけど、1でもオラフは復活してたから「どうせ復活するやん」って予想が先に来てしまって、アナの悲しみに感情移入できなかったです、残念ポイント。オラフに「また会えるよ」って言わせて、アナもそれに「うん…っ!」くらいであんまりシリアスにしなくても良かったんじゃないでしょうか。悲しいシーンにしたいならそれ相応の説得力が必要だったと思います。

 

前回が「レット・イット・ゴー」で売れたからか、今回もミュージカルシーンが多かったですね。しかし、その場面での感情をキャラが歌にする理由が今作にあまり見当たらなくて、印象薄になってしまったのが残念です。ストーリーと歌が少し乖離していた。

とくにクリストフのあのMV。シリアスな展開とのテンションの差にいたたまれなくなってスクリーン観るのがしんどかったです。痛すぎる。共感性羞恥が働いて逃げたくなりました。アナ、ほんとにあの男でいいの?好きならいいんですかね…??愛があればいいんでしょうか。

→結論、あのシーン必要だったか?

 

あと、人と精霊の断絶の理由が「ダム」って設定、ダム関係の物語を嗜んだことのある人にはすぐ予想できるようなことだから安直すぎて先が読めてしまうので正直醒めました。ダムがあることで、ノーサンドラが水害から守られるとか、それらしい理由もなかったしね。これ最後ダム壊すやろ、って、冒頭数分で気付いた時の虚無はもう味わいたくないです。

ギャグも面白かったし、武内オラフが芸達者で笑えたし、1作目の内容を少し引っ張ってきてくれたのは嬉しかったけど、ギャグがやりたいのかシリアスに行きたいのか軸がぶれてるなって印象も受けてしまいました。

全体的に、アナ雪でやりたいことを全部詰め込んだ結果、とっちらかっちゃった脚本ってのが私の感想です。アニメーションが素晴らしかった分これは勿体ない。

ギャグやクリストフのあれこれを削ればもう少しエルサと母のシーンとか、精霊呼び出しちゃったあとの旅に出る前のシーンとか掘り下げられたんじゃないかなって、むしろそっちの方が観たかったよって思います。

 

で、一番引っかかったところ。

今作、エルサの母が精霊の住む森出身であり、氷の魔法は実は精霊としてのもので(火の精霊がトカゲだったことから精霊は生き物でもなることはできると示唆されている)、だから森に呼ばれ国の治世からは離れることになったって話なんですけど。

これ、「どう生まれたか」が人生の選択を左右するって取られかねないんじゃないかなって、それがすごくしこりとして残りました。

つまり、エルサが王の座をアナに譲り、森に残ることにしたのは、自分がそういう風に生まれたからっていう、外的要因によるものであるということ。1作目の、人と違う風に生まれ迷い、一度は解き放たれたけどやっぱり愛する人のために戻ってきたエルサの葛藤が、「生まれ」に全て上書きされてるみたいで、しかもそれが彼女自身の選択ではないみたいで、納得がいかなかったです。ごめん。

兵士を説得して先導してダムを壊した、アナの王としての素質を認め、エルサ自身は自分に合った生き方を選ぶって展開の方がまだシナリオとしては丁寧だったんじゃないかなって思います。

いやね、エルサは森にいるほうが幸せだと思うんです。魔法を引け目に感じる必要がないし、自己肯定感が低い中で人の上に立つってしんどいし。その自己肯定感が低かったのも、魔法が普通の人としての生活を脅かしていたからだし。彼女は森にいるのが正解なのは分かります。

というよりは、物語の構造上、エルサは森に「帰らなければならなかった」って言う方が正しいのかなとも思います。これは仮定の話ですが、エルサとアナの母イデュナが精霊と会話できる「巫女」であったとして、その巫女が森を出た(アグナルを助けて結婚し、アレンデールの王妃になった)ことで精霊と断絶し森が閉ざされたとするならば、森に精霊が戻り彼らと会話するにはやっぱり「巫女」がいなければならないんですよね。

この「巫女」であることは、風の精に名をつけ、火の精と心を通わせ、水の精の手綱を握ったことから示唆できます(ただし、土に関してはエルサノータッチなので足りなくね?と思わなくもない)。つまり、エルサは「巫女」として森に帰ることを決意したと。

しかしこれも、「生まれ」が人生を左右するって言ってるみたいで納得いかないです。そう生まれたからにはそうならなければならないのか? 人とともに生きようとしていたエルサがなんだか遠くに行ってしまったみたいですごく寂しいです。

 

全体的にもう少し丁寧な描写ができなかったのかなぁ〜〜!!!!あーーー!!!!

尺がたりてない!!!3時間でもいいからちゃんと語って!!!!!というかこの内容なんで2時間に詰められると思ったんだ!!!!!?!?

ストーリーについては以上です。

 

 

個人的ここが好きだった

冒頭に大満足って言った通り、ストーリーを除けば、好きなところはほんといっぱいあったんです。以下箇条書きでうるさくします。

 

・武内オラフのクリストフの声真似上手すぎます。めちゃくちゃ素直に笑った。声の幅が広い。オラフが何かするたび劇場が笑い声で震えた。音響監督さん楽しかっただろうなぁ。

・声かけられてビックリして手すり凍らせるビビリエルサ可愛い。

ジェスチャーゲームかわいいしかなかった。二次創作かと思った。

・ダイジェストアナ雪1、オラフの動きがめちゃくちゃ面白いのにちゃんと内容伝わるからすごい。

・アーッハーッエンヤーのところフィヨルドがある北欧民族って感じで1000000点。どんどん。

・年下の王族に敬語を使う兵士が大好きなのでありがとうございました。ダムの上での盾カンカンもカッコよかった。

・ハンス出してくれてありがとう(一瞬で粉砕されていたけど)。

・エルサの終盤の衣装あまりに女神で泣いた。

・幼少のお父さん美少年すぎませんか????そりゃあんな可愛いお姫様2人生まれるわ……お母さんも綺麗だしね。

・子守唄私にも歌ってほしい。

・ラストの馬に乗って駆けるエルサが1、2含めて今までで一番解放された表情だったので、ああエルサは自分を認めることができたんだなって、少し泣きました。終わり方好きです。映画として美しい。結論には納得してませんが。

 

 

おわりに

ストーリーボロクソに言った手前ですが、やっぱり名作ではあると思うので、とくに映像面で名作ですので、スクリーンで観ることをお勧めします。小説とかは買わなくていいと思う。

1作目みなおそう〜。

 

 

ハイステ大阪公演感想【11/14】

※単行本未収録の内容に触れています。ご注意。※

 

こんにちは。「ハイパープロジェクト演劇「ハイキュー!!」」大阪公演に行ってきました。これはそのレポです。

レポはあーだーこーだ言ってますが、総括するとすごく楽しかったです!!(クソバカデカ声)

 

一回しか観ていないので、情報に不明瞭な点があることをご了承の上読み進めてください。あとこれから観劇する人はこんなパッションレポは読まないで、真っさらな気持ちで舞台見たほうがいいと思います……。

なんか落ち着かない上に衝撃で記憶が飛んでるからか、内容極薄の箇所もあるので後々書き足すと思います。

 

会場

大阪メルパルクホールという、キャパ1000人ほどの小さめなホールでした。

最寄駅は新大阪駅。今回初めて新大阪駅に乗り込んだんで迷いました。JRと地下鉄含めるとだいぶ広い。早めに劇場に向かって良かったです。

 

私は二階席でしたが、その二階がだいぶ張り出しているので、舞台との距離が想像よりもずっと短く「近い!!」ってなりました。演舞を見るには二階席ってすごくいいんですよね。双眼鏡でも全員の顔が被らずに覗けるし。演舞の見え方もすごく良かった。

 

開演前

ステージにはスポットライトに照らされ、ポツンと置かれたバレーボール。会場にはどこからともなく響くシューズの擦れる音。席に着いたときからすでに始まっている…!!とドキドキしながら待っていたら、座席が徐々に暗くなりました。始まるぞ。

 

オープニング

踊るねぇ!!!

最近の2.5次元舞台では当たり前やんって感じですが、オープニングの全員でのダンス、とにかくみんなキレッキレで釘づけになりました。

あ、あの影山飛雄が踊ってる……すごい世界線に来てしまった。彼がダンス上手いのは解釈違いですが舞台だと普通に楽しいから不思議。舞台パワーってやつでしょうか。影山飛雄が踊ってるってだけでなんかもう脳がパンクしそうだったから処理の時間が欲しかったです。

最初に一段高いところで烏野が試合前わちゃわちゃするところ(言い方)(観た人には伝わるはず)、選手ではないコーチ監督マネージャー2人がやぐらにいるままなのが演出としてすごくいいなって思いました。そこ…コートに立つのはユニフォームを着た彼らだけなのだなと。しかし、そのあと、行くぜ!ってなる時には4人とも移動して烏野と同じところに立っていたから、戦う場所は一緒なのだと言ってるみたいで嬉しかった。

 

登場人物紹介、各キャラに漫画の絵を使ってるのすごい良かった!!その表情が描かれたシーンが思い返される。ただあの顔何巻のあのシーンだなってすぐわかっちゃうのオタク怖いな……って思いました自分に対して。まだ2ヶ月だろ、どんだけ読み込んでるんだよ。

 

オープニングだけでやっぱ舞台は演出が楽し〜〜〜!!!!ってとにかくなりますね。音楽も照明も派手すぎず、でもポイントをおさえていて、めっちゃ盛り上がりよかったです。

 

 

ここから本編

今回「飛翔編」ってことでね、単行本23〜26巻の、いわゆる本編で「修行編」って呼ばれてる内容を中心に、伊達工練習試合までをやるって思ってたんです。

ところがどっこい、春高開幕直前のシーンがまず冒頭におかれてびっくり。え、そこやるの!!大地さんの悪夢シーン演出ごりごりホラーで怖かった。

そんな悪夢で目覚めた初詣から、東京へのバス移動、かけす荘での「俺TSUEEE!」動画。わちゃわちゃ烏野〜〜〜(本誌のおかげで情緒不安定なので泣く)。

特に、大地さん東峰さんスガさん3人でベランダで喋ってるシーンをやってくれたのには大歓喜でした。この辺正直懐かしさで若干の走馬灯感はあるんですけどね……。潔子さんとやっちゃんのお風呂でのシーンも良かった。表情めちゃくちゃ可愛いかったし「なんか嬉しいや!」の言い方よかったです。

 

そして春高開会式。ユニフォームの烏野がプレートを持って入場。こちらではなく、舞台後方をまっすぐ向いて、背番号を私たちに見せている演出が素敵だなと思いました。

春高が始まる前の彼らの高揚をみつつ、今の本誌の展開を思い出して大泣き。高校生の彼らをまたみられたことに本当に喜びと切なさが胸に湧き上がったんだと思います。舞台だと彼らが「居る」ってことへの説得力が違うんです。もういない彼らが居ることにグワァッてなりました。

 

スタートからたっぷり30分。そして刻は巻き戻り11月へ。

この演出で、これから始まる「飛翔編」が、春高編を舞台で描かずとも、春高で大きな意味を成すことが示されていて、あーーこういうの好き!なるほど!!ってなりました。語れないところの補填を倒置法でしたわけだ。

あと、飛翔編だけでは出番の少ない烏野メンバーの生き生きした姿が見せられるようにしたのも良かったと思いますね。

 

 

合宿編前半

潔子さんのストーリーテラー的セリフにて、春高から舞台は烏野の体育館に戻ってきます。

タケちゃんからのユースメンバー発表、烏野がわちゃわちゃ動いてるのが可愛かったし日向の倒れ方が豪快だった。影山の「先行くぜ」も最高!!ステキな悪い笑顔!!!

 

全日本ユースは光来くんや侑、サクサもいました。

ユースの猛者無意識煽り影山くんめっちゃよかった。煽られる側の反応も良いです。特に光来くんの目を剝きだすような「ハァーーーー!!?!??」の言い方好き。いい光来くんでした。小さいし。だけど筋肉むきむきなの最高でした、役作りありがとうございます。

合宿シーンのも結構長い尺のダンスでしたね。全日本ユースと1年合宿をダンスの中で行ったり来たりする演出はなるほどと思いました。鷲匠監督しかいなかったから味方がおらず、日向がなおしんどい感じだったな。

日向に怒鳴る烏養コーチから、電話を受け取ろうとするタケちゃんの雰囲気佇まいが怖くて好きでした。烏養コーチびびってんじゃん……。「遠くに行くは必ず邇くよりす」ーー!!!!アニメでもまだやってないので音声で聴くのはここが初めて。ブラジル……って思ったのは私だけじゃないはずです。

 

精神的に追い詰められるシーンで、白枠がぐるぐる日向を囲む演出も印象的。白枠の中から、それぞれ日向に刺さった言葉を投げた人たちがそのセリフをリプライズするのも良かったですね。あと、覚くんが枠と一緒にぐるぐる日向を追い詰めていくのも最高の人選だったと思います。覚くんの煽り好き。牛若いなかったから牛若のセリフを覚が言ってたわけだけど、違和感なかったからいい脚本だと思いました。

 

 

初雪

ずっと楽しみにしていた「初雪」。日向が烏養コーチに「何を食べたらいいか」と問うところ、今の日向に繋がってる印象的なシーンですが、物理的に遠くにいるはずの2人が、ほぼ背中合わせで通話してるのが心の近さを表現してるようでグッときました。そのあとのコーチの「よっしゃあああ!」も良かった。日向の成長嬉しいよね。泣いた。

そして自転車を漕いで山に臨む日向。ここね、本当にステージの上から雪が舞ったんです。はらはらと。それが本当に美しくて、その雪の中がむしゃらに走る烏野が美しくて。

そう、全員走ってるんですよ。影山も月島も走ってる。日向も突っ走ってる。だけど、合宿に呼ばれなかったメンバーも走っていない訳じゃない。まだまだ完璧でない彼らが、雪の中、強くなるために、違う場所にいようとも、春高という同じスタート地点に向けて一緒に直向きに走っている。

飛び立つ前の準備の冬だったのだと、降りしきる雪と走る彼らが語る美しいシーンでした。本誌が春高終わっちゃったので尚更泣けた。ボロボロ泣いた。そして暗転。続きは10分後と相成りました。

 

あ、涙なんですけど暗転中も止まらなくて、休憩に入ってようやく、雪を掃除機で「ズゴーーー」って吸ってる音があんまりにもシュールすぎて止まりました。ありがとう掃除機。

 

後半戦に行く前に。

箸休め〜〜このキャラのこんなところが良かった編〜細かい〜〜

日向翔陽

腕のぐいって伸ばし方が好き!!あと小さい可愛い身長差ありがとう。まったく醍醐くんには見えなかったな。最初から最後まで日向だった。

 

影山飛雄

お声がまず「影山飛雄」だった。あとトス上げるポーズでの手の形が美しい。原作飛雄より荒々しい感じがあって私は好きです。ダンスがキレキレ。

 

鷲匠鍛治

背中の曲がり具合というか歩き方というか、その仕草ひとつひとつが鷲匠監督…!って感じで良かった。自己紹介とっても可愛いね。

 

ブロックのぱぁって手の広がりに覚のゲスブロックだ〜!!!って興奮した。つとむいじりもよかった。

 

叶歌

身長高!!!足長!!!!!スタイルの良さと叶歌ちゃんらしい背筋の伸び方に好きになった。

 

国見

Tシャツちょっと大きくてらしいなって思った。衣装さんいい仕事。

 

武田先生

声似てる〜〜!!あと歩き方がタケちゃんで良かった。緑のジャージもすごく似合う。タイムの出し方も可愛くてタケちゃんだった。あ〜タケちゃんって感じで終始好き。

 

月島

「でしょ」の発音が「デショ」だった(伝われ)。少し気だるげなあの感じが舞台と座席の距離でも伝わってきていい役者さんだと思いました。煽るとき楽しそうでなにより。

 

ちょっと京風の関西弁イントネーション、完全に解釈一致ですありがとう……。稲荷崎高校は兵庫だけれど、宮兄弟は京都人だと思ってたので。関西に1年住むと地域差も聴き取れますね。多分役者さんご本人はネイティブじゃないのもわかる(関西弁のネイティブとは)。

 

ノヤさん

レシーブフォーム綺麗すぎて!!!叫び声もアニメに寄せてくれて嬉しかった。

 

 

話戻しますね。ここから舞台後半。

 

合宿後半戦

侑の「オリコウさんやなぁ」きた!!!!関西弁めっちゃ良いですね。調子がいいといいつつ、その言葉に悩まされる影山〜〜〜これが伊達工戦に繋がるのです。

金田一と国見をバックに、影山の過去をフラッシュバックさせたのも親切な演出だと思いました。やっぱ影山のトラウマを再確認しないと舞台として影山飛雄の物語に対する説得力が薄くなる。ここでも、日向を追い詰める時に使っていた白枠が使われ、より白枠=精神世界の図式が明確に。これが後にも効いてきます。

 

日向の「楽に行こうぜ!」は百沢ではなく金田一。百沢は今回は居なかったけど、ごく自然な脚本になってて良かった。その日向のセリフ自体は削りたくないもんね。

スプリットステップのシーンもちゃんとやってくれて嬉しかったです。尺がない中、しっかり入れるところはおさえて日向の成長が描かれていました。

 

 

帰ってきた

日向が自転車で烏野に戻ってくる。ここで鷲匠監督の「飢え」の語りが入ってくるのほんとずるいです。あとここで光来くんも絡めてくるのほんとずるいです。「飢え」の話を彼ら2人が舞台でがむしゃらに走っているところに被せてくるの、ずるいよ……。

そしておまちかね、影山と日向が睨み合ってかけっこ!!!大好き!!!そのあとの吐きそうになるまでゼーゼーしてるところまで再現しててありがとうって思いました。えずく音、本当に吐きそうだったので心配にもなりましたが。

 

「この5日間何やってた」「ボール拾い」

ここの表情良かった。まじ良かった。

「すげぇジャンプはドン!だ!!!」って光来くんのジャンプをつたない語彙と擬音で伝えようとする影山飛雄、凄くつたなくて笑いが起きてました。漫画よりも凄くつたないし影山もあれだよあれ、とか言い出すから余計に伝わらない。

日向「わかんねーよ!!」

確かにこれは分からないね……。

 

そこから言い合いになったところでみんな出てきます。「喧嘩から平和を感じる烏野」すごくいいなって再度実感……わちゃわちゃしてるのがとにかく平和で。でもこのあと伊達工あるから平和じゃないのよなって胃がキュッとなったりしました。

 

これはハプニングなんですけど、下ろした鞄に本気で足を引っ掛けちゃって。すってーんって転ぶ影山飛雄に本気で慌てるやっちゃんがめちゃくちゃ面白かったです。会場も大笑い!

取り繕う影山に笑い声が止まってなかったです。本気で呆れてる月島もよかった。

 

ハプニングには各役者さんのアドリブが見られて素敵ですよね。ステージの上に面白くない人はいないの!ってね。

 

 

伊達工編

今回がハイキューの舞台観るの初めてだったので、スターティングメンバー並んだだけで胸に込み上げるものがありました。

伊達工は流石に7人揃ってなかったんだけど、試合――もとい演舞中はその人数の差を感じさせないような立ち回りになってて良かったなと思います。音楽がとにかくのせていく!!ボールも印象的に使われます。

影山の「強さは心地いい」!んっ〜〜いいですね、いい笑顔。しかし調子のいいところで途切れる。ここスポットライトを使用した印象的な演出でした。そこから徐々に高まる影山飛雄のストレス。阻む伊達工。伊達工組が影山にねとねとくっつく演出よかった。漫画のあの壁と根がセッターに巻き付いてくるような絵が思い起こされました。

 

 

返還

影山が王様になるシーン。影山めっちゃキレてた!!!!(嬉)伝播していく緊張感にこちらもドキドキします。やっちゃんの「なんか怖い」に全力同意してしまいました。あれだけの役者さんが緊張感を表に出すと会場の空気感も変わるのね。

日向の「なんで王様じゃいけねーの?」ってセリフで、不穏だったBGMがピタって止まるの空気の一転にいい仕事してました。静と動だなぁって。

そして……「返還」!!!

影山に王冠とローブが。あのユニフォームの上に王冠のやつ!!!生で観れると思ってなかったので変な声出そうになった。

吹っ切れたように腕をバサってやるのと合わせて飛んでいくローブと王冠。青空。ここもよかったな、影山の表情もイライラしてたものから憑き物の落ちたものへと変化。試合ダンス(試合ダンス?)も、希望あふれる曲調に変化し、烏野がどんどん生き生きしていきます。

「紛れる」の演出もよかったです。烏野の攻める攻める攻撃力が、伊達工のブロックに対して180度の壁のように立ちふさがるぐるぐるとした陣形。伊達工と烏野の戦い方の差が表現されていたと思います。

 

練習試合が終了し、12人並んでの整列も見られてよかったです。再び刻は春高へ。

 

体育館に入っていく烏野、あ、日向靴袋持ってるじゃん…!!!!正直そこまでやると思っていなかったので、そわそわしだす私。

案の定日向の靴は取り違えられます。

 

光来くん1人での演舞は、プロジェクションマッピングの演出もあいまり最高でした。これぞ小さな巨人。それを見つめ、「ここに来れて良かった」と笑顔で叫ぶ日向も良かった。

舞台で舞う光来くんと、櫓にいる日向っていう、立ち位置の差を物理的に示してるのも好き。

 

 

戦線

実は舞台オープンニングに、「戦線」1ページ目の潔子さんのモノローグがあったんですよ。その謎がここで解ける、という仕組み。

パニックになる烏野、あんまりにリアルで泣きそうになった。大切な試合の前にシューズがないなんて、やっぱパニックになるよね。生のパニックは心臓に悪い。私も多分衣装無くしたらあれくらいパニックになる。

通行パスをやっちゃんに預け、潔子さんは駆け出します。白枠の中を走りながら、モノローグ。白枠=精神世界のアレです。積み上げてきたものはあっけなく終わる、と語る後ろで、烏野のメンバーが円陣を組む演出めちゃくちゃ泣いた。

靴を受け取り、戻ってくる潔子さん。「だからどうした!」の叫びとともに、早着替えした陸上のユニフォームで体育館に飛び込むその姿にさらに泣きました。最高か……。

潔子さんは今回の舞台、基本ストーリーテラーとしてのセリフが多かったんですけど、ここはまさしく主人公。舞台の潔子さん、凄く凛とした声なのでとても映えていました。

 

エンディング

オープニングでの音楽とダンスのリプライズ。春高を前にした烏野と思われる、セリフとわちゃわちゃも再現。一度戻した時間から、元に戻して、春高に向かう彼らに帰ってくるという演出でした。

最後のダンスは、全員ユニホーム!!青城や伊達工のユニもみれて嬉しい。

 

 

カーテンコール

カーテンコールでも歩くのがのっそりな鷲匠監督が好きです。やっちゃんとタケちゃんが仲良しでハート作ってたりしたのほんと可愛かった、烏野の天使!

ラスト、座長の日向が挨拶したんですが、「これからもよろしくお願いしァッス!!」って言ってて日向だ!!!!日向だ!!!!!!ってめっちゃ嬉しかったです。カーテンコールでも日向翔陽であり続ける座長なの凄くいいな。

影山役の赤名さんがすげぇ笑顔でこっちに手を振ってきてやばい世界線に来てしまったと思いました。最前列であれ浴びた人大丈夫かな……。笑顔で手を振る影山飛雄は解釈違いですがあれはあれでいいものですね。肩を組んで舞台奥に進む日向影山の背番号に私は泣きました、本誌が本誌なので。

 

 

あ〜続編あれば春高編だよね。椿原学園との戦いが大好きなので是非観たいです。

楽しかった、ありがとうございました。

ふたりになった話

イマジナリー彼氏さんについて窒素さんには「それは人魚の恋に似ていた」で始まり、「帰り道は忘れた」で終わる物語を書いて欲しいです。――『診断メーカー』より

 

***

 

 それは人魚の恋に似ていた、彼を人間と見立てるならば。自分と彼とでは住む世界が違うと思うし、実際生活圏は全く別で、共通の話題などは無く、相手の話を殆ど新たな知見として聞くようなふたりだった。つまるところ色々と”合わない”。

 しかし、ひとつ共通項があった。ふたりは「ひとり」が好きだった。

 「ひとり」が好きというのは、孤独が好きと同義ではない。むしろ孤独を嫌がる難儀な人種だ。

 誰かの影があって、誰かの呼吸がある。その上で「ひとり」は成り立つから(少なくとも私にとってはそうだ)、「ひとり」が好きな人間には誰かが必要だった。

 私は、彼と一緒にいると「ひとり」になれた。理由は簡単、彼も「ひとり」が好きであったからだろう。私がひとりであるとき、彼もひとりであり、彼がひとりなら私もひとりになった。ひとりであっても、彼はそこにいた。

 その空気がとても心地よかった。

 だから彼のことが好きになった。

 私はそれをなかなか伝えることはできなかった。彼はひとりが好きだということを知っていたから。

 恋人になるというのは、真逆の行為であろう、ふたりになることを選ぶことだ。そんなの迷惑だ。

 しかし会うたび、私の知らない彼の世界に触れるたびに、どんどん彼に焦がれた。

 

 声を失うことで、足を手に入れ王子様に会いに行った人魚姫。不器用な私は、声があるくせにそれを声に出せなかった。

 代わりに、目から、口元から、手から、ぶわっとあふれてしまっていたらしい(これは彼に後から言われたことだ)。

 

「ねぇ、付き合う? 僕のこと好きでしょ」

 

 唖然とした。

 声にしなければ想いはバレないし、心地いいこの関係は崩れないと思っていた私は手元の本と一緒に自分の言葉もすとんっと落としてしまった。それから付け加えられた、僕も好き、って言葉に、パニックになって泣き出してしまったのは今でも申し訳なさで地中に埋まりたい。ごめん。

 彼がいて、私がいる。

 それぞれの世界は交わらなくても、ふたりはそれを分かち合っていた。「ひとり」が好きだったはずの私たちは、既に「ふたり」になっていたのだ。それに気づかずうじうじ悩み暴発させていたわけだ。

 少し悔しいしそれ以上に恥ずかしい。惚れた方が負けているいい例だと我ながら思う。

  深夜に食べる味の違う袋麺。図書館で手に取る小説とビジネス書。コーヒーと紅茶。繋がれるサイズの違う手。

 そんな「ひとり」がふたりで過ごす。その暖かさを知ってしまえば、きっと、ひとりは心地よくともとても寒いだろう。

 もう、私に深海を泳ぐためのひれは生えない。「ひとり」への帰り道は忘れた。

 

【2019年度版】私の推しを紹介します。

こんにちは。頭の悪い文章なので気をつけてください。

週刊少年ジャンプ本誌派の私、よくタイムラインで推しの名前を叫びながら発狂していますが、「誰???」って人がほとんどだと思います。

 

今回は自分の中での推しの定義を確認するためにも、2019年度の推しをまとめました。

これを読んで私のタイムラインへの理解度を深めるとより推し狂いのツイートを楽しめると思います(推奨しません)。

彼らに興味を持ったら、彼らが活躍するコミックスを読んでください、お願いします。感想を聞かせてくれたら多分引くほど喜びます。

 

 

1.日向翔陽

ハイキュー!!」の主人公。ハイキュー!!はハマってまだ2ヶ月経ってないんですが、もう5年くらい好きな気がする(強めの幻覚)。本誌の展開が展開なので毎週助けてくださいって思いながら読んでます。

 

身長が低く、バレーの技術はまだまだでも、驚異の身体能力で影山飛雄との変人速攻を決めたり最近ではレシーブも少しずつできるようになったMB(ミドルブロッカー)。40巻現在。

本誌ですか……??その話早くしたいのでコミックス発刊を血を流して待っています。この間彼はSUMESHIさんと出会いました。私は混乱のあまりSUMESHIを食べました。

 

彼の魅力はなんといってもバレーが大好きなところ。何かに恋をする人間は美しいとつくづく思います。そして、人との線引きが上手なところ。彼のような明るくてコミュニケーションお化けみたいなキャラクター、人の踏み込んで欲しくないところに土足で踏み込みがちなんですが、日向はそういうことしないですね。よく人を見ている、本当にコミュニケーションが上手な人です。笑顔も素敵ね!!

バレーが絡むと妖怪みたいな得体の知れない顔をするのもギャップ萌え芸人としては大好きです。

 

ただ闇雲に練習に打ち込むのではなく、思考を伴って成長する姿はまさにジャンプ主人公。その件については24巻〜25巻を読んでください。私は来週この辺りの話を扱う舞台ハイキューで死んできます。1月からはこの辺りのアニメ化もするので死(略)。

身長と体格を理由に逆境に立たされがちですが、それでもバレーを愛する姿に心打たれています。私も頑張らなくちゃって思う。

 

ちなみに1996年生まれなのが確定しているので、私にとっては年上の推しです。つまり、コミックスは推しの過去を読んでいることになります。そんな漫画あんまりないと思う。

ハイキュー!!は合唱にも、というか、全ての芸事につながる精神がかかれているので、何かを愛して打ち込む人には是非読んで欲しいです。そして日向翔陽に落ちてください。

 

 

2.緑谷出久

僕のヒーローアカデミア」より。こちらもジャンプ主人公――ですが、正統派、とは言わないかなって思う。

「ヒーローになる」というのが彼の夢。しかし、『無個性』(作中における『個性』――全員が1つずつ持つはずの超常的な力――がないこと)故、その夢への挑戦権すら持たない少年でした。しかし、かなり奇跡的な出会いによってOFAというチート超パワーを手にし、ヒーローになるための学校、雄英高校に入学します。

ただしこのチートパワーは、努力し体を鍛えなければ使えないピーキーな力。5巻くらいまでは力を使うたびに怪我してたのでめちゃくちゃハラハラしました。

 

0どころかマイナスからのスタートで、逆境は当たり前。ヒーローになることへの執着は狂気的で「え、それ大丈夫なん……?」って心配になるような怪我を、力を制御できるようになってからもよくしてましたが、最近は親を泣かせたりボロボロに痩せた師匠に力なく殴られたりで少し自己を省みるようになりましたね。

成長が嬉しい。

 

彼の魅力はヒーローを目指すその純粋な心。人を助けるために頑張る高校生、尊すぎませんか?

あと、絵面が、もーとにかくカッコいいってところ!あと戦闘シーンはドキドキが抑えられません。

力を扱うために、コツコツとトレーニングや勉強をして、努力を重ねているところも推せます。クラス4位の成績という優等生でもある。

あと、オールマイトというスーパーヒーローのオタクなので、発言がオタクです。感覚が近くてつい笑ってしまう。

 

そして、これは彼を推す根本的な理由なのですが、緑谷出久はヒロアカにおける概念なんですよね。飽和し弱体化するヒーロー社会、『個性』によって人間の人生と生死が左右される、あるかもしれない未来。そんな世界における元『無個性』が、個性特異点に置かれたらどうなるか、という概念なんです。世界に試されている。あ、聞き流して大丈夫です。

周りにとっての「幸せ」の定義と、彼にとっての「幸せ」の定義がずれているところも面白いですよ。ちょっと人間離れしているというか。

 

僕のヒーローアカデミアが終わるとき、緑谷出久がどうなるのかがすごく楽しみです。そういう推し。

 

 

3.花沢輝気

モブサイコ100」の登場人物。中学2年生。

 

彼はとにかくしんどいキャラクターです。

イケメンの超能力者。このスペックならば他のコミックにおいては主人公ですが、モブサイコ100の世界に生まれついたので大分不遇な扱いを受けます。

超能力を理由に暴力組織に追われ家族と離れて一人暮らし。圧倒的な主人公、影山茂夫の超能力を前に自分の凡庸さを知ったり、落ち武者にされたり。モブサイコの世界が彼に優しくない。しんどいか???

 

名前のとおりの中二病で裏番長をしていたなど黒歴史もありますが、影山茂夫にボッコボコにアイデンティティを砕かれ自分は凡人だと認めたあとは、人のために、正しく超能力をうまく扱うための努力を惜しみません。筋肉もついた。アニメではそのシーンはカットされたましたね。しんどいか???(2回目)

 

アニメですが、敵キャラ(島崎)に「君も凡人だな」って言い放つところでいつもキラキラな瞳からハイライトが消え去ったところで私は死にました。すごい根に持ってる……多分影山茂夫は覚えていないのに。

中2に背負わせるにはあんまりにも重いんですけど主人公じゃないからクローズアップされないし。誰か彼を救って。

 

モブサイコ本編100話の彼についても話したいことがたくさんあるんですけどネタバレになるのでコミックスを読んでしんどいなってなってほしいです。よろしくお願いします。

 

いつか幸せになってほしい。そう思わずにはいられない推しです。

 

 

以上、推しオブザイヤー2019でした。

 

基本的に物語に出てくるキャラクターはみんな好きで、それこそ影山飛雄も菅さんも及川さんも好きだし私も潔子さんと結婚したいしタケちゃん幸せになってほしいし、麗日お茶子に一生惚れてるし相澤先生がしんどかったり爆豪勝己を崇拝したり、影山茂夫の宇宙に想いを馳せたり影山律とエクボが可愛かったりするんですけど、「推し!!!」って感じで推していたのはこの3人かな……って思いました。はい。

 

推しのいる人生は楽しいので感謝しています。

 

 

みんなハイキュー!!僕のヒーローアカデミアモブサイコ100を読んでくださいね!!!アニメもあるよ。よろしくお願いします。

 

 

気づいたらお腹が膨らんでいる

あんまり楽しい話じゃないです。

 

 

デブの戯言と言って仕舞えばそれまでなのだけれど、ときどき、頭が吹っ飛んで、吐きそうになるまで食べてしまう時がある。

 

気づいた時には自分の周りにコンビニ弁当やら生のままのピザチーズとか、カップ麺とか、800g入っていたはずのグラノーラとか、そういうものの残骸があって途方にくれる。何食べてんの?それが3日くらい続いて、そのあと自己嫌悪で何も食べられない日がまた2日くらい続く。代謝落ちる。持ち直すことができなければこの繰り返し。

食べたくて食べたわけではないはずだ。だって太りたくない。でも、衝動的にどうしようもなくなって、理性を飛ばしてしまうのだと思う。お金をいくら使ったとか、何を食べたとか、レシートから一生懸命読み取るしかないくらい自覚がない。

 

吐いたこともあるのだけれど、それは家のトイレみたいな秘密の場所ではなくて、割と人目につくところであったから、それ以来怖くて吐けない。

吐けないということはその食物たちを自分の体だけで処理しなければならないということだ。もちろん、体重は増えていく。

 

この記憶を飛ばして食べる、という行為自体は16歳の時から続いていて、しかしまだ若かったからだろうか、そんなに体重は増えなかった。あと、たまに吐いてたのもある。

 

体重の増加としては去年が特に酷くて、2018年4月〜2019年1月で15kg太った。学校医に呼び出された。

今はちょっと落ち着いて、そこから7kgくらいは落としているが、それも、増えたり減ったり。体重が減るのが先か、衝動が襲ってくるのが先か、追いかけっこしてるみたいな感じ。

 

 

正直心は休まらない。

 

 

吐けている(もちろん、良いことではないので便宜上こういった表現をしている)場合、この行為は「過食症」に当たるらしい。ご飯を食べられなくなる――こちらは聞いたことがあるかもしれない――「拒食症」の親戚のようなものだ。

 

吐けない私はなんだ??そもそも吐くほど食うなという話だが。

 

 

まわりからは「太ったね」と言われるようになった。それがまたストレスだったのか、そうやって笑われた日は周りにゴミが散らかった。後日、その日のカバンの中からアイスの包み紙が何袋も出てきたりする。え、なにこれ。怖いわ、あとちゃんとゴミ箱に捨ててよ。

 

……原因はなんだ。原点に帰ろう。

そもそも体重を気にし始めてからちゃんとご飯が食べられなくなってる。これが1番問題だと思う。

 

今思い返せば、太っている、と気にし始めた時の体重は、全く太ってなんかいない。むしろ少し増やした方が歌う人としてはいいくらいだった。

なんで体重を気にかけたんだっけ。

 

思い出せない。

それくらい、体重の増減への注意は、自分の中で大きなタスクとして長い間横たわっているみたいだった。そのことに愕然としている。

 

しかし、それから、わたしの中で食事に対する眼差しが変わってしまったのは確かだ。

ご飯を食べるときにカロリーがちらつくし、外食とか忙しいのが続いてどうでもよくなってしまえば、全くブレーキが効かない(そもそも殆ど食べたものを覚えていない)。あと旅行のときも食事に制限が効かない。

 

1週間に5kg減ったと思えば3日で2kgふえたりする。体も摂取カロリーのあまりの増減に、とうにおかしくなっているのかもしれない。早死にしそう。

 

痩せたら、「太っている」ってことへの悩みも無くなって、少しはふつうにご飯を食べられるようになるのかなぁ。そういつも思ってる。

 

今は記憶のある状態のご飯でも、お外では「こんなの食べるからデブなんだよ」って思われる気がして、美味しいものをあんまり心安らかに食べることができない。自炊大好き被害妄想デブである。美味しいもの好きなので食べるけど……

そうそう、吐きそうなときのレシートは、割と味にこだわってないようなジャンクフードばっかりだったりして、そこに自暴自棄を感じてすごく悲しくなる。こんな食事(食事と言えるのか?)、まるで緩やかな自殺だ。

 

 

冒頭に最近は少し落ち着いていると書いた。

対策としては、白湯を飲む、鉄分をとる、カルシウムとる、お腹が空いたと思っても、まず固形物をぶち込むのをやめる、ちゃんと噛む、主菜副菜主食汁物をできる限り揃えて食べる、あったかいものを飲むってことをしている。また、自己肯定感を高めるために掃除をしたり、どうしようもないときは外に自転車を走らせにいく。多分これ精神的なバランスの崩れから来てるので。

あと、痩せたいなら、食事を減らすのではなく、ちゃんと運動するって大事だと思った。食べなさすぎるときちんと(?)衝動がくる。

そうしてなんやかんや7kgは戻ったわけだし、方向性としては間違っていないんだと思う。でもやっぱりたまにお腹がいっぱいになって、吐きそうになってる。

 

一生こんなの続いたら嫌だなって思いながら、もう5年、気づいたら沢山の食べ物を取り込んでしまっている。数え直して人生の四分の一になってることに思ったよりショックを受けてしまった。三分の一になるのは阻止したい。

 

そのためには地道に、コツコツやるしかないんだろうけど。

 

 

太りたくて太ったわけじゃない。痩せたいよ。

でも、なんだか食べてしまう。レシートと残骸がまわりに居る。そんな自分が怖いし、この、自分をコントロールできていない感覚が真っ暗な道を歩くみたいでひたすら不安だ、誰か助けてほしい、道が長い。

 

とりあえず、街中のデブも、デブになりたくてデブなわけではないかもって少し優しくしてくれると嬉しいです。デブがコンプレックスなひともとりあえずここにひとりいます。

安易に「太ってるね」って言われると大変傷ついてます。私の場合。

 

ダイエットしてる皆さんへ。標準体重内なら、ちゃんとしたご飯を食べた上で運動して痩せた方がいいです。わたしはちゃんとしたご飯が怖くて食べられなくなってこの有様ですから。多分今のあなたが1番細いし、マッサージでむくみを取り、そこに筋肉つけたら十分だと思います。

断言できる。無理なダイエットは必ず、必ずリバウンドします。そして、わたしみたいな異常が通常になってしまうかもしれません。

 

 

もし読んでくださってる人の中で、おんなじような現象に見舞われるひとがいたら、ひとりじゃないので、なんとか頑張って生きましょう。

えいえいおー。

 

 

演奏本番前に用意してるものリスト

覚書。明日はコンクールだし、私はこういうものを用意してますってことを一度整理しておこうと思って。

 

【絶対に必要】

・衣装(に付随するリボンなど含め)

・ストッキング

・靴

・楽譜

・(譜持ちの場合)黒の楽譜カバー

・通行パス(もしくはチケット)

 

【これさえあればなんとかなるもの】

・財布、ICカード

・携帯電話

 

【その他持ち物】

・歯ブラシ

・化粧道具

・整髪剤

・ごはん(固形物は既に食べられない場合が多いのでウィダーインゼリーをいくつか用意しておく)

・スリッパ(お借りする練習場所で必要になることが多い)

・ビニール袋

・イヤホン

・充電器

・折りたたみ傘

 

【メンタルのために用意するもの】

・小さいぬいぐるみ(握ることで落ち着く)

・胃薬

・痛み止め