ものおき

書いた文章をぶん投げる

女子として生まれたことに絶望もしてるし感謝もしている

絶望するのと感謝することは同じラインの話じゃないんだよな、と思っている。

 

イヤリングもスカートも口紅も好き。キラキラしたものが好きな私はひょっとしたら男の子に生まれてもそれらが好きだったかもしれないけれど。今の趣味も、その趣味のコミュニティに加わり、同じ趣味の人間を見つけるには女子である方が都合が良い。他人に何も言われずにそれらを楽しめる立場に生まれたことは幸せだと感じる。

逆も然り。

銃器やバイク、戦争映画が好きだけれどそれを言えば必ず「女子なのになんで?」と説明を求められるし、黒が好きと言えば「女の子なんだから明るい色着たらいいのに」と言われたりする。男に生まれていれば何も言われなかっただろうか。

 

自分の「かわいい」の賞味期限に怯えれば、「かわいい」によって得られる恩恵に甘んじている。

女に生まれていいことないなと言いつつ、女性の体に生まれていなければ出来てなかっただろうソプラノをやってる。

この辛いなってマイナスな気持ちとありがとうってプラスの感謝はきっと足し算できない。実数と虚数みたいな。女を肯定するとき、否定するとき、「でもよ」って、自己矛盾に笑うことしかできない。

 

今日も女に絶望しながら女として生きている。お腹が痛い。