「僕のヒーローアカデミア HEROES:RISING」 ヒロライ感想
※※※激重感情で叫んでる上に物語の核心的な部分に触れています。ご注意ください※※※
こんばんは、初日観てきました。今日の練習終わりに2回目を観にいける劇場を探したけどなくて、なんだよ22時から上映の回があったっていいじゃん!頭ん中激情暴れ狂ってあかんのでエディタを開きました。書く。書かなきゃやってらんない。お付き合いください。
例によってネタバレしてるのでこれから観るみなさんは決して読まないでね。あとパンフと特典も読まないほうがいいです。全てが終わってから読むべき………。
読みづらいところがあれば(シラフの時に)随時書き換えるのでそのつもりで。
では、衝撃がデカイ順に喋ります。いいですか、まだ観てないヒロアカファンはここで引き返してください、お願い。ネタバレ踏んだ〜って言われても責任取れない。次の文章はチケット1400円(前売)分の価値を優にPuls Ultraしていくネタバレです。観た人は一緒に狂いましょう。もしくはこのアホ感想を笑ってください。
・みんなびっくりのあれ・
オーケー、オーケー。
はいはい、来ると思ってたよ、最初の予告で。だって手を取ろうとしてるもん。力の譲渡ね、渡すのねオーケー。それ、髪の毛でも渡してるんじゃないの?
………血?????
血!!!!?!!!???
いやーびっくりした。めっちゃびっくりしたし指先の傷を少し掠ったあと、指の腹同士ちゃんと塗り込んで、その上でしかと握ったのに息止まるかと思った。は、傷口経由???そんな譲渡のしかたある…???? あるのか、だってDNAならなんでもいいんだもんね。そっかー!(???)
いやいや。いやいやいやいや。
オーケーじゃねぇよ。何にもオーケーじゃないわ。
力の譲渡?幼馴染の共闘?ふたりでひとつ?ワンフォーオール(以下OFA)とさようなら?
これ最終回じゃん!!!!!
ウエッホケッホ……ゴホッ……。
はー。
えっと、緑谷出久が力を土壇場で譲渡し無個性になるって展開、ヒロアカ読者なら一度は想像したと思うんですけど。これ、正に架空は現実にじゃん。妄想叶っちまったよ。
コーヘーホリコシ「一種最終回とも言えます」
なんて言われたらOFAを爆豪に譲渡するんじゃ…?って考えるやん。でもさ、心の端では「そんなことないでしょ笑笑😂」みたいな腹立つ男のLINEみたいな気持ちでいたでしょ?
したね????夢か???(現実みたいです)
しかも緑谷は「無個性に戻る」ことを覚悟の上で渡し、オールマイトのように、その残り火で、爆豪勝己に宿ったOFAと共に戦うことを選んだ。
みんなを守るために。
あーーーー!(高音)
最近何だかんだ周りを鑑みて自分も大切にしようとするようになったけど、最後助けたいと思ったら手段を選ばない男だ。うわ〜〜1巻から芯の部分は変わってないわね好き。
この件については構成も素晴らしくて、「自分のことも大切に」って話を活真くんに、引子さんの回想を丁寧に含めてしてるんだよね。つまりこの緑谷は無鉄砲緑谷ではなく、自分を顧みる緑谷であることが示されてのこれ。
たくさんの今の緑谷を構成するもの、OFA含めて。それらを全て天秤にかけて、そして勝己に渡した。
やばない?やばいね???しかも血を介してだよ?
ぜーぜー……、息切れ。落ち着け。この件についてはスクリーンを観てほしい。あんまり語りたくない。あなたの感動をそのままそのままであってほしい。は?
しっかし、このシーンは私の中で三大うつくしい2つの手の1つになりましたね、1つはGPF勝生勇利FSが始まる前の繋がって離れる指輪をはめた2つの右手、2つめは丸い太陽フレアのしたで、合わさるガロとリオの2つの拳。3つめはこれ。
脱線した。
とにかく血だらけでボコボコだけど、みんなを助けるために強く握りあうその手はなによりもうつくしかった。うつくしくてキャパシティーをオーバーした。オーバーすると人は泣く(泣いた)。
これ多分お互い握りたくて握ってた(語弊)ら「違う!!!!!」ってなったけど、2人とも苦しそうな顔をしてて信頼できると思った。いっつ苦渋の判断。
特に爆豪。緑谷の「1つだけ方法がある」って言葉に、全てを察して悔しそうな顔をしたの。自分の力だけじゃ、デクと自分を曲げて共闘しても勝てないって分かって、OFAを使わなきゃいけないなんてほんとうに悔しくて、それでも受け入れることを決めた顔。
ヒーローは自分から進んで犠牲になるんじゃなくて、できることなら曲げたくない、捨てたくないものを大事にして、その大事にしたものを天秤にかけて救うからヒーローなんだよ。
そして、あの夜の闘いを経た2人だから、秘密を共有してる2人だから、緑谷も心から譲渡しようと思って渡せたんだよね。OFAは持ち主が相手を信頼し、譲ろうと思って渡さないと譲渡は完了しない。
まーーーー完了しなかったけどね!!!!!
よかった!!!!(クソ本音)
今思い返せば、アバンタイトルでちゃんと緑谷が「これは僕が最高のヒーローになるまでの物語だ」って言ってるから、このオチは約束されてたんだな。物語終わっちゃう。
そういや特典の方にホリコシ先生が「OFAの意思が介入してる」っておっしゃってて、初代が怖いな……って思ったり。初代はここで爆豪勝己に一時的な譲渡を行うことで、「緑谷出久にOFAが宿った未来」を守ったのかしらん。やることエグない?
「譲渡されたこと」を爆豪が覚えていないのも、もしや継承者の中に“記憶消し“の個性持ちが居たりして……とか、考察が広がりますね。
衝撃がすごくてまだ飲み込めてない。お前は塩ホルモンか。かみごたえも嚥下し辛さも天下一。
譲渡の話ここまで。そしてそのあとよ。
ドラゴンボール……って思う間も無く始まるバトルに吸い込まれてったけれど、まさかの歌だけ、バトル音、台詞なし。しかもその歌も、You Say Runのアレンジに美しい女性ボーカル。
激しい戦いのはずなのに、うつくしい、うつくしさを強調した演出で、もうとにかく泣いた。だってこの時緑谷に個性は戻らないんだって本気で思ったし。緑谷はきっとこれが僕のヒーローとしての最期だって思って戦ってたんだよ。失われるものはうつくしいので彼はうつくしかったです。
そして、幼少の2人を出して2人のヒーロー像の芯の真にオールマイトがあることを示す演出、素晴らしすぎて涙出た。ずるいずるいずるい!!!
2人の100%に煌めく瞳。その目、18巻のエリちゃん背負って緑谷が戦うときの目と一緒……つまり2人とも100%………この説明しないでも、すでにある情報で今の状況を語ってるの最高だと思いました。
あと、緑谷がOFAにさよなら言うところ、神野のオールマイトに重なって、OFA継承者の運命を思ったし、師弟揃って〜〜〜!!!ってなった。最近足技ばっかりだった緑谷が、入試の時から酷使して何度もボロボロになって、靭帯損傷直前にして基本的には使わないって決めた右手を、もう使わないだろうって、ダメになってもいいだろうって、最後の一発に選んだのだろうってのにも泣ける。この男本気で、心の底から、OFAにお別れ言いやがった。
あとでリカバリーガールにコテンパンに怒られてほしいです。
空(=ナイン)殴って天気変えたやつ、まんま1巻第1話の初めてオールマイトのオマージュだよね。憧れのヒーローのそれを、2人で1つで成し遂げる。ここでメインビジュアルのこれが思い出されます、ああ、そういう意味だったのだと。
と言うか不届き者なので今気づいたんですが、スーパーサイヤ人みたいな毛の逆立ち、あれオールマイトそのものじゃん。うわー!!うわーーー!!!ごめんちょっと笑ってしまって。ごめんなさい。
ここまでの流れ、爆豪勝己は1つも覚えてねぇんだもんな……。ひとつも………。眠りの小五郎じゃん……寝たんじゃなくて気絶だけどさ……ほーんとびっくりしちゃうよ…………。
ただね、爆豪勝己は覚えていない、という嘘をついたという線もあるかな……って思ってます。土壇場で緑谷にOFAを返して、この譲渡の秘密を墓まで持っていく。理由がみみっちかったら尚いいなとか思う。本当はどうなのかは、爆豪勝己しかしらないのです。
はい、次いきます。
・最終回だけど第1話・
第1話、「緑谷出久:オリジン」のオマージュがえぐかったですね。
、
捕まる真幌と、それをどうしようもなく見つめる活真の対比は爆豪勝己と緑谷出久。
活真くんがナインに向かって走っていくところは、あのヘドロに向かって走る緑谷のシーンの、真っ白に光る演出そのものだし。さっきも書いたけど天気を変えた技は「デトロイトスマッシュ」で、これもあのときのオールマイトの技と同じ。
ヒロアカのオリジンはいつもそこにあるんだよ………。
・勝って救ける、救けて勝つ・
真幌と活真が大ピンチ。逃げてと言う真幌に対し、それでも無理だよね、がむしゃらにナインに向かって走ってしまいまんまと文字通り手の内な活真の絶望的なシーン。
そこに蹴り込んでくるのは緑谷出久、そして、その衝撃で投げ飛ばされた真幌をキャッチしたのは爆豪勝己。
めちゃくちゃ熱くないですか?
勝つことに拘る爆豪勝己が「たすけ」、救けることに異常なほどの執着を見せていた緑谷出久が「かつ」ための行動をする。正直そのあとに譲渡の件があったから記憶からさっきまで消えてたのだけれど、やっぱこれすごいことだよ。2巻の時点で想像できるか。できません。
この役割分担も理にかなってるんですよね。
真幌はナインにがっちりホールドされているので、爆豪の個性、爆破では巻き込む可能性がある。ピンポイントで打撃を与えられる緑谷が攻撃をし、機動力のある爆豪が飛んだ少女の体を受け止めにいくというのはこの場の最善で。でもこの選択を仮免試験前の2人が迷いなくできたかというとできなかったと思います。クレバーなはずなのに幼馴染のことになると全然ダメになるふたりだったじゃない。だから一作目では緑谷と爆豪の共闘は一切ないしね。
やはりこれは、夜の闘いと仮免補講とA組B組合同訓練があったから。
ヒーローに憧れる少年だったふたりが、ヒーローとして必要な行動を迷いなく取れるようになったの、ほんとほんとほんと成長を感じられて好きでした。ほんとうに好き。
・A組の成長・
A組がちゃんとヒーローやっててもう嬉しくて嬉しくて。
最初の平和な依頼をこなすシーンもそう、島に籠城して、それぞれの持ち場を守るシーンもそう。みんなが一人一人ヒーローしてる。
1作目の映画は数人に絞ってスポットが当たって、内容的にもお祭り映画だったけれど、今回はみんなみんな活躍していて、仮免試験を突破して、A組B組合同訓練も経て、クラスとして成長した彼らを見ることができて本当に嬉しかった。なんというか、原作に近いよね!
個人的には前回映画では顔面偏差値賑やかし要因(酷い言い様)だった上鳴くんが避雷針として最強の囮になってたところ、自分のことをちゃんと知ってヒーローとして強くなったって感動しました。
ところで。
本当にこの中に内通者がいるの…???
そんなの悲しすぎるから、緑谷出久がOFAを持っていることでAFOに反応するとかなんとかで無自覚の内通者になってることにしてほしい。お願い……夢を現実にして………。
・轟焦凍のあれ・
轟くんの生き様が好きだーーーー!!!好きだーーー!好きだーーーーー!好きだーーー…。
はい。
エンデヴァーが出てきた時点で、「おっ炎熱使うのか?」ってみんな思ったでしょ???
まさかの、右で、右で、冷気を最高まで貯めた………。
「炎でできたことを、氷でも」……。
冷さんの右で、プルスウルトラしたぁ…。
もう本当に、自分の生まれと一生懸命向き合いながら、ひたむきにヒーローを目指す轟焦凍が大好きです。No. 1ヒーローの言葉を、たとえそいつが嫌いでも思い出し、しかしそれを出力するのは、自分に「ヒーローになりたいんでしょ?」って言ってくれた母の個性。
轟くんの大きな成長を見た。
そして霜が降りた轟くん、めちゃ綺麗だったね。エルサかと思った。掠れた声も綺麗だったね(最低)
ただ対B組のときもそうやって体が耐えられなくなるまで温度あげたりしてたからほんと……身を滅ぼさない方法を選んでほしい。お前絶対緑谷出久化してるでしょ。ここは烏野じゃないんだからやめなさい。
というかこのネタ、漫画に取っとかなくて堀越先生は大丈夫なんだろうか。
・尾白くん・
私尾白くんめっちゃ好きなんですけどね、正直地味やしA組のなかでも目立たないから、映画一作目での登場時間多分1分ありませんでした。ウケる。
で、2作目。
いっぱいあった……(放心)。
最初から最後までカッコよかった。アクションもそうだけど立ち姿がもうカッコよくてカッコよくて。なんかずっとカッコよくて。
とくに海岸での「ここは俺が食い止める!」みたいなセリフ(うろ覚え)、はちゃめちゃにカッコよくて死ぬかと思った。うろなのが悔やまれる。人の名前と名セリフが覚えられない。2回目も覚えられなかったかっこよくて混乱してたので。
というか私何度も言ってたけど大スクリーンで尾白くんの尾空遷舞控えめに言ってやばいね? 死人出るよ?現にここに死人おるやん。これも架空は現実に案件だった。
ありがとうボンズ。
・super dog・
戌年の時の年賀状のときのあいつ。
https://twitter.com/horikoshiko/status/947502933431554048?s=21
めちゃくちゃ笑った。正直この犬が出た前後のみんなの会話、こっちに目が行ってしまって全然覚えてない。堀越先生、神作画会社ボンズになんてもの描かせるんだ、最高だ。
応援上映があったら「SUPER DOG〜!!」って叫びたい。
・ナインと緑谷出久・
ナイン、8つの個性をストックできて、使えるのは自分のを含めて9つの個性って設定ですが、ピーンときた方も多いと思います。もうひとりの緑谷出久じゃん。
ヒロアカはまーじで名は体を表すの世界なので緑谷出久(ク=9)もナインも「9」なわけですね。
ナインはもしかするとすると、あったかもしれない緑谷出久。
緑谷出久は自分と八木さんが無個性だったので、個性は7かな…??
って思ってたのですが、もし緑谷と八木さんが何かしら気づかない「潜在的な個性」を持ってたら9だよな??とか今回考え直しまして。堀越先生のことだから徒らに数字を揃えるなんてことしないよな、とか。
このこと本編でやるかしら。すごく不穏な雰囲気。
・花畑と死柄木・
死柄木弔〜〜〜25巻以降の赤コートバージョン。
最後ナインを消すシーン、周りが綺麗な花畑すぎてあんまりにも似合わないし似合ってた。
ミッドサマーじゃないけど、底抜けに明るいなかで行われる殺戮とかとっても好きです。
死柄木は登場シーンこそ少なかったけれど、しっかり爪痕残したというか、めちゃくちゃ美味しいところを持っていきましたね。
・君はヒーローになれる・
緑谷出久大きくなったなーって。
憧れの人から言われたそれを、誰かに渡せるくらいに、彼の中でヒーロー観いうものが培われたのだろうし、だからこそ活真くんにも届いたんだろうなと思った。
あと、これは全編通してだけど、緑谷出久の子どもへの話しかけ方めちゃくちゃ優しくない?
あんまりにも優しい声で泣きそうになった。
仮免試験のときはキョドッてたのにな。成長したな。
物語の序盤で出てきたセリフをもう一度って、本当に好きなのでまじでまじで好きなので最後に持ってきてエンドロール中泣かせるのやめてください。
ただこのセリフは本当に本当に最終話にとっておくと思ってたんですけど、ここで言っちゃったので最終回は出てこないんですかね?教えて堀越先生。
あとはあれかな、今回の映画、私の記憶が正しければ「僕が来た!」とは言ってないので、最終回はこれかな……。
なんかだんだん曖昧になってきた。やばい。心がジェットコースターで極度の緊張で汗びっしょりで、正直落ち着いて観ていたとはとても言えないから見直したらまた随時好きだったところ書き出していきます。(※12/21追記:2回目観たので少しだけ書き加えてます)
以上、殆どが初日に観て感情荒ぶった感想でした。読んでくれてありがとう。
絶対観ないし。って思って覗いてくれた人は何かの縁だと思うので観に行ってください。絶対スクリーンのほうがいいです。25巻まで原作を追ってからだとさらに楽しめるし狂えると思う。
最後に。
ヒロアカ大好きだ〜〜〜!!!!!!ありがとう堀越耕平先生!!!!!!!!
こんな映画を心血注いで作ってくれた先生のつくるヒロアカの終わりが見たい。見るまで死ねないなと再度心に留めました。
ところで堀越先生、いろんなインタビューで「ネタ使っちゃったし最終回ほんとどうしよう…?」って言ってるの大丈夫なんかな……かわいいな(?)私ごときが心配するのもおこがましいけど。でもそんな先生もらしくて好きだ。
これは余談ですが、今日、去年の夏のヒロアカ映画を原作未読でほとんど知識のない私を引っ張って連れてって(沼の入り口に立たせて)くれた友達に何度も感謝の意を伝えてしまったの、あまりにもキモすぎたので反省してる。でもありがとうね。沼に沈んだのは自己責任。
よし、パンフレット読んでこよ。何回でも読める〜〜スルメ〜。