ものおき

書いた文章をぶん投げる

【Vol.1〜2】馬鹿は要約ができないから話が長ぇ【僕のヒーローアカデミア感想】

休みだしなんかしようってことで、ヒロアカを1巻ずつ読んで、話数ごとに感想を書きました(暇かよ)。今日はVol.1と2です。

 

僕のヒーローアカデミア」は、現在コミックスで刊行されてる分だけでも25巻、本誌を含めると全264〜話。キリがいいところで記事を区切ります。

259話以降は本誌分になりますので単行本派のひとは注意してね。まあそこまでかけるか分からないけど。

 

Vol.1

表紙とか

中学生デクくんがセンター。鮮やかなイエローとオールマイトの画風にアメコミ?ってなる表紙。赤単色塗りで沢山のヒーローも描かれている。カバー外したところには初期設定と、伝わらない次回予告があるよ(本誌読んでるとあああれか〜ってなるので楽しい)ヤミクモかわいいね。

 

No.1 緑谷出久:オリジン

桜とヒーロー社会。まだ設定の説明もないのに、見開きカラーで世界観をドンって示す画力。好き。

緑谷がまだ細っこい。幼い。

爆豪がまだヘラヘラ笑ってる。新鮮。

 

中学3年生、大体がヒーロー科志望なら(これはなんとなく理系、みたいな感覚だと思ってる)雄英の経営科やサポート科に進んだ子たちは早いうちから自分の進路を見極めてたんだろうなぁって思う。

 

1話、緑谷が勉強できるけど「無個性」だからってクラスみんなから笑われているの苦しくて実はあまり読みかえせていなかった。この世界では無個性であれば、本人がどうであろうと笑われるような生きづらい世の中なんだなって。子供は残酷だから尚更…メリッサさんもさぁ。

 

「すぐに誰か来るのにな」モブのセリフだけどこの社会を象徴してる。戦うのは誰かであって、自分ではない世界。そういうシステムだといえばそうだけれど、その誰かがいなくなったらどうするんだろう。という危うさを孕んでいますね。

 

「雄英受けるなナードくん」の爆豪の笑顔、対モブだな〜貴重だな〜って感じ。あと勝己に触られてビクつく緑谷にこれまでのいじめの歴史を感じて辛い。辛いコマ。

刈り上げくん(仮)は爆豪とつるんでるけど人の良さが隠しきれてないよね〜再登場ないんですか?

そして問題のワンチャンダイブ。これについて本編で触れる日を私は待ってます。何も言わないぞ。

 

「憧れ」の瞬間が動画なの、すごく現代的だよねぇ。運命的な憧れではない。

その憧れと実際に出会って、厳しさを示されて、夢をやんわり否定される展開本当にエグいなぁって思います。ジャンプで連載する漫画の第1話なのに現実味が強くて地獄やん!!ちったぁ希望をください!!!なってしまう。堀越先生の夢だけじゃ食べていけないって考え方が現れてて好きだけども。

 

ヘドロは画力〜ってなるし爆豪勝己の拘束ノルマ。「おいおい」のときの緑谷、緑谷弱を感じますね。目の下に隈、暗い表情が彼に似ている。

「君が助けを求める顔してた」って言われた爆豪本当にかわいそう。やめろって言ってるけどそれでも救けたくなっちゃう、緑谷の狂気も垣間見れる。緑谷出久ってとってもとってもエゴイストなんだよなあ。

 

そしてやっぱ1話はオールマイトがかっこいい…。No. 1ヒーローという説得力がすごい。堀越先生の画力……。

 

爆豪かわいそうだなぁ(まだ言ってる)緑谷出久、どんなに爆破しても威嚇しても自分についてくるし、何でお前がって行動をしてくるから爆豪もまた怖がってるよね。気味悪いもんね…かわいそう。

 

ところで1話、モノローグがとても多いわけですが、このモノローグは「ヒーローデク」のモノローグなのかな……アニメの表現はそうだよね。

僕のヒーローアカデミアは、最高のヒーローになることがわかっている、緑谷出久の長い長い回想の物語。

 

No.2 うなれ筋肉

衝撃の事実回。

 

私は隠し事が多いって言ってるオールマイト、たしかに嘘はつかないけど喋らなすぎだからな。緑谷にはちゃんと話しなさい。

緑谷細〜〜い(2回目)

 

ヒロアカ、政治面は触れられてないけど国土交通大臣って単語があるから内閣はあるっぽい…?

授業受けながらブツブツしちゃう緑谷、考え事が声に出るタイプなんだね。

オーバーワークを2話時点で否定するヒロアカ、信頼できる。そして緑谷出久が無理を是としてしまう男なのもここで示されている。

 

入試当日朝6時。つまり緑谷出久と八木俊典の始まりは朝焼けの海浜公園なんですけど、このモチーフはこの後もよく出てくるんですよね。ヒロアカは朝焼け。やうやう。

 

No.3 入試

爆豪にはビビっちゃうのが癖な緑谷〜……。辛い…。

麗日さんが本当に可愛い。

 

飯田くんもガンギマッてる(貴重)。真面目だよねぇ。飯田くん面白いところばかり目につきやすいけど熱い男なんだよな。保須は熱すぎて怪我したけど。

 

仮想敵を倒す、という実技試験。緑谷はそこで立ちすくんでしまいます。まあ、突然足なんて動かないよね。そんなことやったことないまだ15歳の子供だもの。

それでもひとを救けることにはこと飛び出してしまう緑谷出久SMASH!!そしてボロボロになる腕。えっそういう……!?そういう感じ???

 

No.4 スタートライン

おちゃのこさいさいさいさい(ページをめくって)「砕?」でぷらんぷらんの骨折手足出てくるの永遠に笑える。痛そう。

1ポイントも取れずに終わる緑谷。そりゃ泣くよね。

 

お夕飯のお魚と微笑み合う緑谷、目もお魚に似てて可愛いし目がでかい。オールマイトは連絡しろ。連絡を怠ったくせにドヤ顔で「こいよ少年!」なんて言うな〜〜!!も〜〜〜!!!

麗日さんこのときすでに、「ヒーローを助けるヒーロー」ってモチーフが示されてるよね。彼女もまたスタートラインに立ってる。

 

No.5 はりさけろ入学

住所を知ってる緑谷出久ほんとオールマイトオタクだ〜好き。

オールマイトは雑すぎ。もう少し愛弟子を大事にして!!

初登場の相澤先生髭めっちゃ濃くない??汚い方向に。

 

ヒロアカ世界、文部科学省あるんだ……(あるんだ)

球威に爆風をのせる、爆豪はこの時点で個性の使い方にセンス光ってるよね。

 

No.6 今 僕にできること

ヒロアカ世界、マックあるんだ……朝マックもあるのかな?

身体測定に合わせてクラスメイトの個性を明かしていく構成いいよね。入試で緑谷とグループが同じだった子たちからなのもわかりやすい。

 

オールマイトの感覚論〜。彼の、指導者としてはポンコツ、が示されてて、緑谷のイメージも地味ユニークで、このシーンの師弟可愛いけどもう少しどうにかしなさい。

 

身体測定、緑谷のフィジカルがちゃんとアメリカンドリームプランで強くなってるの分かって結構好きなんだよな。握力40kg→56kgとか。徒競走もタイム伸びてるしね。

 

ボール投げ!スカッとするシーン!!

ここで私は緑谷出久に惚れました。頭で考えて出来ることをする、分析能力の緑谷出久ですよ。相澤先生の「こいつ……!」って気持ちわかる。

あとボール投げの記録さ〜爆豪に1cmだけ勝ってるの細かい。

 

No.7 服着よう?

爆豪の拘束ノルマ。

 

緑谷の蔑称が「頑張れって感じのデク」になる重要回。ここ好きだなぁ、麗日さんはヒーローを救けるヒーロー……。

 

「友達ができたことくらい喜んでいいですよね」が切なすぎて泣けてくる。緑谷は無個性だったので、友達いなかったですから。というか交友関係にも個性が絡むヒロアカ世界本当に厳しくてかなしい。

 

服というかコスチュームだった(タイトルの話)

 

総括

やっぱり1巻って面白い〜世界観が詰まっている。緑谷がまだ細っこくてこれからなのがわかる。改めて読むと爆豪不憫すぎるな。

 

Vol.2

表紙とか

緑谷と爆豪、間に走るは亀裂。2人がライバル関係であることを如実に示す表紙で大変良いです(ろくろ)。

表紙めくったところの次回予告、実はここ、他の巻と違って、背表紙とキャラがリンクしてないんだよね。1巻が背表紙緑谷次回予告オールマイトで、2巻はその逆。辻褄を合わせたのでした。お花を浮かせてる麗日さんまじうららか。

 

No.8 猛れクソナード

母の気持ちをこれを着ずして何を着る?って言っちゃう緑谷本当にかっこいいよ。スーツはそこそこダサいけど。オールマイトモチーフの目出し帽かぶると特に。ダサいからかっちゃんに燃やされたんだって……。

 

オールマイトとカンペの比率がおかしくてかわいい。飯田くんがいちいち真面目でかわいい。

 

そして始まる幼馴染の闘い。爆豪の動きを読む緑谷いいね!まぁずっと見てきてるもんね……。あと、10ヶ月のトレーニングで、ひとを投げ飛ばせるくらい緑谷のフィジカルが強くなってるのがわかるシーンでもある。好き。まだ交流のない芦戸ちゃんが緑谷のことを「緑くん」って呼んでるのもここ好き。

緑谷、爆豪のこと「すごいと思ったヒーロー」って扱いなんだよなぁ〜。そうやって純粋に憧れを向けられたりするから、爆豪どうしたらいいかわかんなくてとりあえずムカつくんだろつな。

 

この話は、「デク」を緑谷出久が自分のものとして飲み込んだところ。爆豪によってつけられた「出来損ない」の呪いを、麗日の言葉と、自分の覚悟で塗り替えるシーンですね。変えられない過去に色を塗ったわけですよ(スターマーカー)

 

No.9 デクvsかっちゃん 

捕縛テープを扱う緑谷かっこいいーーー!!!!!とっさの判断に優れる緑谷の、個性なしで渡り合う戦闘です。ヒーローイレイザーヘッドを間近でみたことを、即生かしてるのも凄い。爆豪焦るよね、そりゃ焦るよね〜。

 

過去回想の川のシーン、見下していた相手に救けられそうになったとき、人間ができてないと人ってそれを拒否するんですよね。齢4の爆豪に人間ができているはずもなく。どうしてこいつに?って思いが優ってしまっていて、爆豪必死なんだろうな。

 

ページ半分以上真っ白になってしまう爆豪の爆破。普通に怖いわ人死ぬやろ。

 

No.10 折れろ爆豪 

個性が人を殺すことを、分かっている切島くんいいよね。

 

「勝って‼︎超えたいんじゃないかバカヤロー‼︎!」…。初めて緑谷が爆豪にがっつり激情をみせたところだろう。いままでびびって言い返すことすらしなかったから、成長というか、自信を感じてすごく好き。

そして、頭熱くなってると思わせておいて、冷静に次を考えてる緑谷出久はほんと緑谷出久ですよね……。ちゃんと勝つ。彗星ホームランは可愛い。

 

No.11 スタートライン、爆豪の。

いつもの癖で右を撃ってた爆豪の絶望顔。これで爆豪におちたひと多そう(偏見)。

 

ももちゃんがしっかりしてて眩しい。轟くんが強すぎ。「レベルが違いすぎた」〜〜!!!

推薦入学をまとめて紹介してるの構成が良いなって思います。

 

ずっと負け無しだった爆豪は、緑谷に負けて、自分が一番ではないことを知って、ここがやっとスタートラインなんだよね。頑張れ爆豪。

 

連載で描くことを想定してないデザインでキャラメイクしちゃう堀越先生推せるなぁ…と思った死柄木弔の登場。「毎週泣きそうになってました」って作者コメントで言っちゃってるの推せる。これ毎週書いてるの狂気だよね。

 

No.12  いいぞガンバレ飯田くん!

雄英バリアー(堀越先生の雑ネーミング)(推せる)

 

この回、飯田くんのオリジンでもあるよね。兄のようになりたい、が示されて、「兄ならこういう時」ってヒーローとしてみんなの前に立つ。飯田くん好きです。

1話読み切りの軽いエピソードかと思いきや、後味がなんとなく悪いのがヒロアカらしい。これについては後述。

 

話変わるんですけど、ヒロステのこのシーン緑谷出久の「〜って話!」って言い方が可愛くて好き。

 

No.13 救助訓れ

堀越先生のこういうサブタイのつけ方好き。誤植かな?と思わせておいて最後まで読めばあーーー!!!ってなるやつですね。

 

緑谷、前回コスチュームを燃やされたので体操着の上から色々つけてる。うん、こっちの方がかっこいいね。「やっぱダサいな」って思って堀越先生かっちゃんにコス燃やさせたのかな。

 

梅雨ちゃん、察しが良い。この冷静にクラスを見ているところ好きだよ〜。

イヤホンジャックをスマホに刺して音楽聴いてる耳郎ちゃんかわいい。こういう細かいところ個性に対する解像度が上がる。

 

USJってヒロアカ世界にもあるんだね。

 

13号先生のお小言、『個性』で人は殺せる。っていうのをここでハッキリ示しているのいいですよね、たとえヒーローを目指す子供たちの力であっても。構成として、ヴィランが出てくる直前でそれを確認する巧さもある。ヴィラアカのトガお茶子に向けた長い伏線でもありますね。

 

途方もない悪意〜〜!!!

堀越先生渾身の死柄木弔一枚絵、最初読んだときヒェッってなったし13話でこれ見せつけられた当時のジャンプ読者の心情を察する。あ、爪が噛みすぎてギザギザしてるところ好きです。

 

No.14 未知との遭遇 

相澤先生カッコいいけど1人でヴィランに突っ込まないでお願い。

 

「サイナラー!」って言って沈むヴィランに「サイナラ」って返してる梅雨ちゃん育ちの良さを感じて好き。

前髪が重くなってる緑谷かっこいいね。ちょっとだけオーマガを思い出す作画だからどきりとする。

 

オールマイトとの思い出全てを思い返して、敵の目的なんて理由なんて知るか!ってなるこのシーン、すごく好き。緑谷はオールマイトのことが本当に好きなのね。大事なのね。

 

ガンギマリ轟くんの「しっかりしろよ大人だろ?」ーー!!!!好戦的な目で笑う彼貴重なので何度でも読み返す大好きなコマ。しっかりしたいです大人だから……。

 

No.15 VS 

緑谷の分析能力があらわになる話。この子1年前は爆豪の前でびびってたようには見えないよね。成長したなぁ(親戚か)

 

ヤケになってる峰田の個性をちゃんと褒めるというか「すごい」っていう緑谷、今後も個性であればなんでも「すごい」って言うんですけど、やっぱ無個性のときにそういう意識が形成されたのかなって思う。1と0の大きな差。

 

かっちゃん的な……って参考で「死ぃねぇぇぇ!!!」って叫ぶ緑谷愛おしい。貴重な緑谷出久の「死ね」。震えながらも飛び込んでそして、SMASH!!!!あーー、かっこいい。

語彙が。

 

これは細かすぎて伝わらない緑谷出久好きポイントなんですけど、あんなに「あすっっ梅雨ちゃん」っていつも言うくせにこういうピンチというか最中は「梅雨ちゃん!!」ってナチュラルに呼んでるところ。おま、お前そういうところ〜〜!!!

これも詳しくは後述!!!

 

それと、指痛そうだなぁ。痛い絵描くの上手いよね堀越先生。は?堀越先生はどんな絵も上手いが???

 

No.16 思い知れ敵 

扉絵、まだ個性が分かってない子は(まだの人)って書いてあるの可愛い。

 

轟くん、敵を全部凍らせちゃって、クールで頭良くてかっこいいなー!ガンギマリ期もちょっといいなって思っちゃうね。コスはダサいけど。

 

上鳴くん、「三途見えたマジ!!」って何、パワーワード。ももちゃん耳郎ちゃんのカッコ良さが対比で輝くわね。

 

弔くん、運動神経いいんだよな。あとわりと相手を見て戦うから緑谷タイプだよね。

脳無が強すぎて絶望感が凄い。

 

No.17 ゲームオーバー

かっちゃんの顔が穏やか。対人訓練で一枚剥けたね。切島はいいやつ。

 

黒霧を浮かすお茶子、ヒーローを助けるヒーロー、ウラビティだよーーー!!!!そして頑張れ飯田くん。走れ走れ。

 

5指で触れたところで、ボロボロにされながらも抹消する相澤先生、本当に……本当に………、生徒を守る先生だ。初登場時の厳しさもさぁ、生半可な気持ちではヒーローできないって知ってるからなんだなって腑に落ちる場面でもある。

 

「ゲームオーバー」ってタイトルに対して、「コンティニューだ」ってセリフで終わるの美しすぎん?って思いました。

 

総括

戦闘たっぷりヒロコスたっぷり。クラスのみんなの個性も少しずつ分かってきましたね。そして、ヴィランとの遭遇。学園生活か〜だと思ってたら横から殴られた感じ、嫌いじゃないです。

 

 

Vol.3〜5に続く。