ものおき

書いた文章をぶん投げる

気づいたらお腹が膨らんでいる

あんまり楽しい話じゃないです。

 

 

デブの戯言と言って仕舞えばそれまでなのだけれど、ときどき、頭が吹っ飛んで、吐きそうになるまで食べてしまう時がある。

 

気づいた時には自分の周りにコンビニ弁当やら生のままのピザチーズとか、カップ麺とか、800g入っていたはずのグラノーラとか、そういうものの残骸があって途方にくれる。何食べてんの?それが3日くらい続いて、そのあと自己嫌悪で何も食べられない日がまた2日くらい続く。代謝落ちる。持ち直すことができなければこの繰り返し。

食べたくて食べたわけではないはずだ。だって太りたくない。でも、衝動的にどうしようもなくなって、理性を飛ばしてしまうのだと思う。お金をいくら使ったとか、何を食べたとか、レシートから一生懸命読み取るしかないくらい自覚がない。

 

吐いたこともあるのだけれど、それは家のトイレみたいな秘密の場所ではなくて、割と人目につくところであったから、それ以来怖くて吐けない。

吐けないということはその食物たちを自分の体だけで処理しなければならないということだ。もちろん、体重は増えていく。

 

この記憶を飛ばして食べる、という行為自体は16歳の時から続いていて、しかしまだ若かったからだろうか、そんなに体重は増えなかった。あと、たまに吐いてたのもある。

 

体重の増加としては去年が特に酷くて、2018年4月〜2019年1月で15kg太った。学校医に呼び出された。

今はちょっと落ち着いて、そこから7kgくらいは落としているが、それも、増えたり減ったり。体重が減るのが先か、衝動が襲ってくるのが先か、追いかけっこしてるみたいな感じ。

 

 

正直心は休まらない。

 

 

吐けている(もちろん、良いことではないので便宜上こういった表現をしている)場合、この行為は「過食症」に当たるらしい。ご飯を食べられなくなる――こちらは聞いたことがあるかもしれない――「拒食症」の親戚のようなものだ。

 

吐けない私はなんだ??そもそも吐くほど食うなという話だが。

 

 

まわりからは「太ったね」と言われるようになった。それがまたストレスだったのか、そうやって笑われた日は周りにゴミが散らかった。後日、その日のカバンの中からアイスの包み紙が何袋も出てきたりする。え、なにこれ。怖いわ、あとちゃんとゴミ箱に捨ててよ。

 

……原因はなんだ。原点に帰ろう。

そもそも体重を気にし始めてからちゃんとご飯が食べられなくなってる。これが1番問題だと思う。

 

今思い返せば、太っている、と気にし始めた時の体重は、全く太ってなんかいない。むしろ少し増やした方が歌う人としてはいいくらいだった。

なんで体重を気にかけたんだっけ。

 

思い出せない。

それくらい、体重の増減への注意は、自分の中で大きなタスクとして長い間横たわっているみたいだった。そのことに愕然としている。

 

しかし、それから、わたしの中で食事に対する眼差しが変わってしまったのは確かだ。

ご飯を食べるときにカロリーがちらつくし、外食とか忙しいのが続いてどうでもよくなってしまえば、全くブレーキが効かない(そもそも殆ど食べたものを覚えていない)。あと旅行のときも食事に制限が効かない。

 

1週間に5kg減ったと思えば3日で2kgふえたりする。体も摂取カロリーのあまりの増減に、とうにおかしくなっているのかもしれない。早死にしそう。

 

痩せたら、「太っている」ってことへの悩みも無くなって、少しはふつうにご飯を食べられるようになるのかなぁ。そういつも思ってる。

 

今は記憶のある状態のご飯でも、お外では「こんなの食べるからデブなんだよ」って思われる気がして、美味しいものをあんまり心安らかに食べることができない。自炊大好き被害妄想デブである。美味しいもの好きなので食べるけど……

そうそう、吐きそうなときのレシートは、割と味にこだわってないようなジャンクフードばっかりだったりして、そこに自暴自棄を感じてすごく悲しくなる。こんな食事(食事と言えるのか?)、まるで緩やかな自殺だ。

 

 

冒頭に最近は少し落ち着いていると書いた。

対策としては、白湯を飲む、鉄分をとる、カルシウムとる、お腹が空いたと思っても、まず固形物をぶち込むのをやめる、ちゃんと噛む、主菜副菜主食汁物をできる限り揃えて食べる、あったかいものを飲むってことをしている。また、自己肯定感を高めるために掃除をしたり、どうしようもないときは外に自転車を走らせにいく。多分これ精神的なバランスの崩れから来てるので。

あと、痩せたいなら、食事を減らすのではなく、ちゃんと運動するって大事だと思った。食べなさすぎるときちんと(?)衝動がくる。

そうしてなんやかんや7kgは戻ったわけだし、方向性としては間違っていないんだと思う。でもやっぱりたまにお腹がいっぱいになって、吐きそうになってる。

 

一生こんなの続いたら嫌だなって思いながら、もう5年、気づいたら沢山の食べ物を取り込んでしまっている。数え直して人生の四分の一になってることに思ったよりショックを受けてしまった。三分の一になるのは阻止したい。

 

そのためには地道に、コツコツやるしかないんだろうけど。

 

 

太りたくて太ったわけじゃない。痩せたいよ。

でも、なんだか食べてしまう。レシートと残骸がまわりに居る。そんな自分が怖いし、この、自分をコントロールできていない感覚が真っ暗な道を歩くみたいでひたすら不安だ、誰か助けてほしい、道が長い。

 

とりあえず、街中のデブも、デブになりたくてデブなわけではないかもって少し優しくしてくれると嬉しいです。デブがコンプレックスなひともとりあえずここにひとりいます。

安易に「太ってるね」って言われると大変傷ついてます。私の場合。

 

ダイエットしてる皆さんへ。標準体重内なら、ちゃんとしたご飯を食べた上で運動して痩せた方がいいです。わたしはちゃんとしたご飯が怖くて食べられなくなってこの有様ですから。多分今のあなたが1番細いし、マッサージでむくみを取り、そこに筋肉つけたら十分だと思います。

断言できる。無理なダイエットは必ず、必ずリバウンドします。そして、わたしみたいな異常が通常になってしまうかもしれません。

 

 

もし読んでくださってる人の中で、おんなじような現象に見舞われるひとがいたら、ひとりじゃないので、なんとか頑張って生きましょう。

えいえいおー。